劇団わるだくみ第4回本公演
「寄席鍋-よせなべ-」
作:高橋直也他わるだくみ
演出・総合司会:高橋直也
2004年8月7日(土)
長岡市民センター地下広場
①13:00~ ②16:00~ (総観客数150名)
食えねーやつらだ煮てしまえ!
寄席といっても落語はしません。
なぜならそれは出来ないから。
そしてわるだくみは劇団だから・・・。
でも落語みたいにお客さんと近い距離で演じたい。少ない出番だけど、もっとワル団員を知ってもらいたい。そんなこんなで落語っぽい、それでいて音響・照明までついた語りを御見せできれば、ということです。
蒸し暑い真夏にグツグツ煮えた”食えないやつら”を変な汗ダラダラでご賞味ください。
内容
音響・照明付き“演劇風”の『落語』をします。
普段若い人が見慣れていない「落語」を、若い劇団員がバカ丸出しで演じたら、それはそれで面白いのではないでしょうか?
「落語」特有の“べらんめえ口調”や右へ左へ相手によって顔色や声色を変えて話す面白さは、どんな年月を経ても変わらないものです。
今回はオリジナルのネタや、古典落語を、わかりやすく、それでいてヘタクソながらも一生懸命演じるところに面白さがあると思います。
1人または複数のオムニバス形式な芝居。
プロジェクターを使い補足説明や、役者を紹介しながら進行してゆきます。
CAST
・前説
(13時の回:根津友和&佐藤美樹16時の回:根津友和&岡田麻衣子)
・「隣の芝」 斉藤桂子
・「ガマの油」 高野裕
・「牛ほめ」 根津友和/ちー
・「モテナイ②」 佐藤正徒
・「マンガ落語」 陶山悠子
・「寿限無」 山田亜矢子
・「現代ガマの油」佐藤正徒/峰村恵利子
スタッフ
演 出 斉藤桂子
演出補佐 高橋直也
舞台監督 山宮ゆう子
舞台補佐 佐藤正徒
制 作 山田亜矢子
音 響 市川直紀
照 明 どん
映 像 根津友和
宣伝美術 峰村恵利子
協 力 演劇製作集団あんかー・わーくす
パンフコメント
「本日の具、説明」
団長 高橋直也
本日はお暑い中、劇団わるだくみ第4回公演「寄席鍋」にお越しいただき、誠にありがとうございます。
本当にこのくそ暑い中、公演するなんてトンデモナイ劇団だと思います。しかしそこがわるだくみ。
季節は関係ありません。皆様を騙せる場所があってこその企みですので。
今回のテーマは「落語」そして「自己紹介」です。
「落語」と一口に言いましても、奥の深さは私たちの年齢とは比べ物にならない歴史と伝統があります。
技術も、お茶を飲む仕草一つで3年はかかると言われます。それを弱小劇団のペーペーがマネするなぞもってのほかであります。でも実際の落語界は、そんな技術・伝統を有しながら、若者に見てもらう興味すら持たれていません。これはもったいないことです。
ならばと思い、この企みを実行したわけです。
同じ若者が、古くは江戸から伝わる「落語」を一生懸命演じます。身振り手振りや目配せ等の至らぬところは、音響、照明、そしてプロジェクターで補い、何とか「食える」素材にしました。
ストーリーをたどるだけでも面白い「落語」これを機会に興味を持っていただけたらと思います。
次に、長岡で活躍すると決めたわるだくみ。果たして認知はあるのか?あるわけナッシングなところが現状です。どんな連中が集まり、どんな思いでこの小さな街で演劇に取り組んでいるのか?もっと街の方々に知ってもらいたい。無きゃ無いで生活はできる「芝居」という趣味。それにとりつかれた若者に興味ありませんか?日々何を考え、普通の暮らしに「趣味」という色を添えているか?舞台に立っているあのパワーはどこから来るのか?彼らの「生態」を知ることで、人それぞれの持つ「味」が見えてくるのではないでしょうか?それで「芝居」「落語」「お笑い」「舞台に立ちたい」など、何でも興味を持っていただけたら、今回の企みは成功したと言えるでしょう。
そして今回、演出を斉藤桂子に任せました。彼女は初の演出でございます。
今まで私がやってきたのですが、これからの事を考え、後継者を育ててゆこうという思いから今回のようなプチ公演ならいいだろうと、王座の席を譲ったわけです。
彼女はうちの劇団唯一の演出希望、まだ至らぬところは私がカヴァーするとして、彼女の持つ「個性」「ギャグセンス」は、本人も気付かないくらい「おかしい」です。世間ウケするかはこれからの努力次第として、今回はいっちょやらせてみようと思ったわけです。暖かい目で叱咤してやってください。
さらにもう一味。長岡で「濃い」お方がおられます。
長岡ラーメンで言う「背油」級の無くてはならない「大味」「ギトギト」な方をご用意しました。
もはや他では味わえない「闇鍋」と化したこの「寄席鍋」ゆっくりとご賞味ください。
本日は誠にありがとうございました。
斉藤桂子
”寄席”をやると言う事で・・・「自分でネタ持って来い!」という事で…普段使わん頭をしぼりま
した。といってもゼロから作り出せるほど才能もないので、自分の周りの愉快な人達を起用させて
いただきました。
家族はどうだっていいのですが(どうだっていいことないか)、大変×100以上お世話になって
いる会社の方々、申し訳ございません。(ここに居ない事はわかっている。なぜなら言ってないから
ですが)この場を借りて一言お礼…じゃないや、おわびをさせて下さい。
もちろん、私なりに脚色もつけました。だからこそ尚更申し訳ないのですが。でも本当は、社長の
奥さんにそのまんま舞台に上がってもらった方がお客さんウケるだろうなぁ。毎回観に来てくれるのに
今回は誘わなくてゴメンナサイ。でもバレたら私”クビ”でしょ?私も食べていかなきゃいけない、
じゃなくて会社愛してるんで。どうか皆様、内密に。告げ口した方には私手作りの口の中まで煮え
たぎる寄席鍋をごちそうします。
高野裕
名前は 「ひろき」 と読みます
資格は 中小企業診断士 (商業部門・鉱工業部門)、税理士、行政書士、宅地建物取引業主任者、ファイナンシャルプランナー(AFP)、ITコーディネーターその他の資格があります
学歴は 神奈川大学 大学院法学研究科修士課程修了
平成10年3月 横浜国立大学 大学院国際経済法学科修士課程修了。 大学院履修科目 です。
普段外出するときは、いつも帽子を愛用しています。
帽子は夏冬別です。
冬はソフト、夏はパナマとなります。
数年前から口髭をたてています。
いつも懐中時計を持ち歩いています。
ということで何故か今回出演の運びとなりました。いやはや。芝居はやめられませんなあ・・・。
佐藤正徒
学生の頃、私のアパートは「公民館」だった。
私はいつも部屋にいて、漫画・ゲーム・寝るという毎日。
学校とバイトくらいしか出かける事はなかったから、いつでも部屋の鍵は開いていた。
学校近くの立地だった事もあるのだろうか、うちはしだいに友人が集まる場となっていき、最終的には、家主の在宅・留守に関らず、知人達が自由に家に出入りする謎の空間となった。
遊びに来た知人を連れて出かけて、戻ってきたら、家主と無関係の人を含む別の知人達が集まって、宅配ピザ頼んで酒盛りしていたりするのだから、今考えるとけっこう恐ろしい事かも。
公民館と化した部屋では、来た人全てが自由気ままに過ごす。好きな時に来て、ゲームして、漫画読んで、話して、飲んで、寝て、帰っていく。
楽しい時空間ではあったけれど、今思い返すと、そんな部屋に女の子は居つかないよなぁ。
早く気付いて公民館を廃業していれば、色付きの明るいキャンパスライフだったのかも。
でも、こうして話の種になっているワケだし、まあ、いいか。マイ灰色キャンパスライフに乾杯!
山田亜矢子
本日はご来場ありがとうございます。
今回の公演「寄席鍋」に引っ掛けまして、鍋の思い出について語ろうかと。
数年前、結婚した旦那と二人暮しを始めた初めての冬、旦那パパと旦那ママが新居に遊びに来る事になりました。
せっかくだから、何か手料理をご馳走しよう!という事になり、メニューは「寄せ鍋」に決定。
料理人はぶきっちょで料理下手な私。
・・・案の定、とんでもない結果に。
気合を入れて何でもかんでも鍋に具を詰め込み、(野菜やら魚やら肉やらとにかく色々)しつこいくらいにぐつぐつ煮込み、寄せ鍋というよりは闇鍋のようになってしまったのです。
味見したら驚くほどマズかった。がーん。
矢島家食事会は和やかに楽しく終わりましたが、結局出した料理は一向に減りませんでした。
いい思い出です。
今回の「寄席鍋」は、美味しい鍋になっているでしょうか。・・・ドキドキ。
根津友和
え~。今回は、前回ほど良い役はもらえず「前説」という重要な役目も頂戴しました。
前説とは、お客様が笑いやすくなるよう、気持ちをほぐして、あわよくば大爆笑を
狙える、芸人としての力量が問われる役目でございます。
かくゆう私も、ちょっと昔まで「お笑い塾」という個人サイトを管理し、全国に5名
という塾生(少ない)を従がえておりました事もあり、多少なりとも自信を持って
おりました。一発ギャグに。。。
さて、発表の時となり、考えに考え、練りに練ったギャグを披露したところ、演出に
「あ~、いいね、その寒いの使おう」って・・・寒いんか!!
でもある意味プラス思考に考えると、この真夏に寒いって事は環境に優しい、つまり
俺って優しいという事になる。これは一石二鳥、エンガチョカンチョウとばかりに思う
所存でございます。(どんなだ!)
お笑いなのかコントなのか落語なのかよくわかりませんが、どうぞ最後まで逃げる口実
を考えずに座っていてください。